【Java入門4章】式

プログラミングにおける計算文

4.1 プログラミングにおける計算文とは?

プログラミングにおける計算文とは変数や値を用いて計算処理を行わせるためにあります。
ただし、現実の四則演算だけではなく以前に学んだ変数宣言も計算の一種です。

4.2 式の構成

まず次のコードを確認してください。

まず上記の式で扱われているのは「変数」「数字」そして「+」「=」などの計算記号ですね。
Javaでは計算式で扱われる「変数」「数字」は「オペランド」と呼び、「+」「=」は「演算子」と呼びます。これから先いろいろな計算式を扱うようになってきますが計算式についてはこの構成要素は同じになります。
「+」「-」「*」「/」それぞれすべて右側の値を左側の値に対して処理を行うイメージとなります。
「=」は左右が同じ値を表しているのではなく、右側の値を左側に代入することを示します。

4.3 オペランド

オペランドとは先ほどの説明にも出てきていますが、変数や値と実はもう一つ「リテラル」というものを含みます。ひとまず以前確認したデータ型と使用しているリテラルを確認してみましょう。

同じ文字や数字でもリテラルが違うことで扱われているデータ型が違うことがわかるかと思います。
「7」と「’7’」と「”7″」はすべて違うことになります。計算式を扱うときはこの違いが原因でエラーになることもありますので注意が必要です。
また、オペランドは計算式だけではなく「変数」「定数」「命令実行文」にも使えます。

4.4 エスケープシーケンス

エスケープシーケンスとはString型やchar型を扱う「”」や「””」などのことを指します。
上記の記号を書き込むことでコンピュータに対して文字列や文字であることを知らせることができます。ただし時にはこの「”」や「””」を出力したい場合などにはコンピュータが勘違いしないように示す必要があります。
「”」や「””」を文字列や文字として表示させたい場合はその文字の直前に「¥」つけることです。次の表を確認してください。

「¥」は日本円などを表記する場合にも使用されるためこの記号も使いと思うときがありますね。この場合も直前に「¥」をつけることで文字列として扱うことができます。つまり「¥¥」と表示されていますが実際に文字列として認識されるのは「¥」です。

4.5 処理の優先順位

Javaでは式に従って計算処理を行うことを式の「評価」と呼びます。Javaでは計算する順番は下記のルールに従って処理を進めていきます。

・左から右へ

・掛け算、割り算が優先

・「()」にくくられているものが優先

・「=」は右から順番に

計算順としては「()」→「*」「/」→右側の「=」のイメージになります。

4.6 演算子

ここで一度演算子についてまとめますので確認してください。

基本的には現実の計算と同じような扱いにはなりますが「%」などは見慣れないものかと思います。

4.7 文字列結合演算子

数字での計算と同様に文字列も計算式として使用することができます。文字列の計算については「+」のみとなります。
文字列+文字列、文字列+数値などが可能です。

4.8 代入演算子

代入演算子とは右オペランドの内容を左オペランドの変数に代入する演算子です。演算子の種類は以下のようになります。

4.9 インクリメントとデクリメント

インクリメントとデクリメントとは値に対して「1」加えるか「1」減少させるものです。使用頻度が意外と多いためどんなものか覚えておく必要があります。

4.10 まとめ

・計算式には優先順位があり、「()」→「*」、「/」→右側の「=」といった順番で計算していく
・リテラルを文字列として表示するには「¥」を直前につけて記述する

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