型変換
5.1 型変換とは
型変換とは、あるデータ型を別のデータ型に変換することです。
例として、String型→int型やint型→double型などがあります。これによってそのままではできなかったことなるデータ型の連結や計算を行うこともできます。また、型変換には明示的にプログラム内で支持する「明示的型変換」とコンパイラが自動的に行う「暗黙的型変換」の2種類があります。
5.2 型変換の種類
型変換には先ほど登場してきました「明示的型変換」と「暗黙的型変換」があります。
それぞれの特徴は以下の通りです。
- 明示的型変換
明示的型変換はプログラマーがコンパイラに対して明示的に変換したい型を宣言して変換する方法です。double型「23.0」をint型にしたい場合などを変換することができます。しかしString型「”Hello World”」をdouble型に変換しようとするなどはコンパイルエラーとなります。 - 暗黙的型変換
暗黙的型変換はプログラマーがコンパイラに指示を送らずとも自動で型変換をしてくれる機能です。計算の中でint型とdouble型を使って計算する際などに自動でより詳細にデータを扱える型に型変換されるようになります。
5.3 数値型における型変換を伴う代入の可否
数値型は同じ数値を扱っているため型変換の互換性はかなり広いですが、基本的には小さなデータ型から大きなデータ型に変換するようになっています。それぞれの対応する型について以下にまとめました。
5.4 強制的に型変換
先ほど説明した数値型における型変換は小さな型から大きな型に変換することが基本になっていますが、それを強制的に型変換ができます。そうです、明示的型変換を行えばできます。
しかし、大きな型から小さな型に変換を行うと小さな型では扱えない部分が出てきます。その場合は強制的に変換した際に小さな型で扱えない部分が欠落してしまうのです。
5.6 まとめ
・型変換には「明示的型変換」と「暗黙的型変換」がある
・小さなデータ型→大きなデータ型に変換する際は、暗黙的型変換が行われる
・大きなデータ型→小さなデータ型に変換する際は、明示的型変換で変換することができる
・明示的型変換を行う際はデータの欠落に注意して扱う